美容室の内装工事の主な流れ
美容室の主な内装の流れはコンセプト決めや任せられる業者選び、見積りや打ち合わせ、工事となります。やることは盛りだくさんで、業者と協力して内装工事に挑むことになるのです。
いつか自分のお店を持ちたいと考える美容師は多く、誰しも一度は夢にみるのではないでしょうか。独立開業は一つの目標でもあり、それに向けて頑張っている人も少なくありません。そんな目標を掲げる美容師が、具体的に開業するためには何から始めれば良いのか知っていますか。そこでここでは内装工事の主な流れについて解説します。ぜひ、参考にしてみてください。
コンセプトをしっかりと決めておく
自分の理想の美容室を作りあげるためには、コンセプトをしっかりと考えることが大切です。ヘアサロンの内装は美容室全体の印象を決めるもので、コンセプトがブレているとお店の雰囲気がめちゃくちゃになることがあります。お客さんがどのようなコンセプトなのか一目で理解出来るようにするためにも、事前にコンセプトは決めておくようにしましょう。
コンセプトを考えるときには、ターゲット層を明確にします。華やかな雰囲気が好きな若い世代を取り入れたいのか、落ち着いた内装を好む大人世代に来てほしいなどでもイメージはガラリと変わります。ターゲットに対してどのようなデザインが好まれるのかを熟考し、内装工事のヒントにしましょう。
イメージやターゲットがある程度決まったら、具体的なデザインの方向性を定めます。ヘアサロンとしてのブランドイメージ、ターゲット層を考慮しながらデザインを選んでいきます。インターネットなどで他のサロンの内装も見て、ヒントにするのも良いでしょう。
イメージ別の内装デザインのヒント
自然体で誰でも入れる、親しみやすさを重視するのならナチュラルな内装です。穏やかで、素朴な雰囲気のサロンにしたいときにおすすめです。アットホームさも出せるので、地域に密着して美容室にも向いています。色合いや使う素材によってイメージが変わることがあるので、コンセプトを明確にすることも重要になります。
おしゃれ感満載なアンティーク調は、非日常を演出するのに最適です。サロンならではの雰囲気が出せて、取り入れるだけでこなれた印象になります。色褪せたアイテムを使うことで、一気にアンティーク風になるのも良いところです。照明も少しだけ暗めにして、昔のヨーロッパのお屋敷に近付けましょう。
元気なイメージにしたい、子供から大人までどんな人にも通ってほしいならポップさを取り入れたいものです。カジュアルなヘアスタイルや個性的な髪型を作るサロン向けで、気軽に入れる美容室になります。派手になりすぎないようにすること、下品になるアイテムは置かないのが成功のポイントです。
信頼出来ると思える内装業者を探す
内装工事を成功させるためにも、業者選びは慎重に行いましょう。本当に信頼出来る企業や担当者が見つかれば何でも言える間柄になり、何か起きたときには気軽に相談出来るのです。プロに本音でアドバイスをもらいたいのなら、信頼関係を築ける相手を見つけましょう。気になる業者があれば公式ホームページにアクセスして、どんな会社かを調べます。
今まで手掛けてきた美容室の写真などにも目を通して、自分が理想とするサロンは作れそうかチェックしておきましょう。実績数も大事で、多くのサロンを手掛けてきた会社を選びます。実績があると業界ならではの悩みの解決方法を知っていて、かなり頼りになります。シャンプー台やボイラーなどの設置にも慣れていて、不慣れなオーナーのサポートもしてくれるのは嬉しいポイントです。
また実際に工事を依頼して人の口コミもチェックして、腕前やスタッフの接客についても調べておくと安心です。利用者の生の声を聞くと、自分にあった業者なのか考えるヒントになるのです。
見積りをお願いして相場を調査、費用を決める
信頼出来る会社を見つけたら、簡単なレイアウト図を作成してもらいます。いくつかのスタイルから店舗の広さや間取りに合う内装を考えてもらって、おおざっぱなレイアウトを決めておきます。使う素材も指定しておくと、より具体的な見積りになるのでおすすめです。あらかじめ予算を伝えておくのも一つの手で、持っている資金の中でやりくりが出来るのか調べてほしいと言うのです。
資金の仲で出来ることを提示してくれるので、費用を抑えることも可能です。見積りに納得出来ないときには削れる部分は省いき、予算に収まるようにしてもらいましょう。資金が足りないときにはローンなどの相談にも乗ってくれるので、遠慮せずに申し出るようにします。
簡単なレイアウトで見積りを作り、価格に問題がなければ契約に進みます。契約書を交わし、本格的な作業に入っていくのです。契約書はよく読んで、問題点はないか確認しましょう。もし疑問が出てきたらきちんと確認し、納得してから判を押します。書類は細かなところもきちんと読んで、トラブル回避に繋げます。
担当者や設計者と打ち合わせをする
業者と契約をしたら、本格出来な打ち合わせです。店舗のイメージやこだわり、希望のデザインなどを共有して細かな部分まで決めていきます。理想のヘアサロンのイメージがあるなら写真や動画を見せると、相手も理解しやすくなります。また店舗の写真を見せればどこに何を置くのか、どんなデザインが合うかを教えてくれます。少しでも参考になりそうなものがあれば、持参していきましょう。
イメージを伝えるとプランの提案がいくつかあるので、しっかりと聞いておきます。建築材料の具体例も出してくれるので、どのような素材を使うのかも同時に決めていきます。希望を聞いた上で、業者側が図面を起こす流れです。
具体的なデザインの他に、開業までのスケジュールな工事工期などの確認もあります。開業したい日を伝えて、それに間に合うように工事をお願いするのです。スケジュールがタイトだと丁寧に工事が出来ないことがあります。そんな事態を避けるためにも、スケジュールには余裕を持つことが大切です。
工事開始けら引き渡しまでの流れ
打ち合わせが済み、スケジュールが決めると工事開始です。職人が店舗に毎日来るようになり、一つ一つ丁寧に作業をしていきます。受付やカット台、鏡やスタッフルームの完成に向けて職人が動き出すのです。初日は代表者が周辺に工事をすること、迷惑をかけることもあるかもしれないと挨拶に行くケースも多いです。周辺への挨拶も兼ねて、ついて行くのも良いかもしれません。
工事がスタートするもあまりやることはなくなりますが、定期的に様子を見に行くことが大事です。職人は丁寧に作業をしているのか、手抜きはないか見に行きます。もちろんチェックしに来たとは言わずに、挨拶をするために立ち寄ったという雰囲気を出しましょう。確認していると分かるとプレッシャーになることもあるので、自然体で訪れるようにします。もし何か問題があったら職人には直接伝えず、担当者に言うようにしましょう。担当者が確認してくれるので、その返答を待ちます。直接言ってしまうとトラブルの原因になりうるので、注意します。全ての工事が終われば、引き渡しです。鍵を受け取り、費用の支払いを済ませると完了です。
まとめ
美容室の主な内装の流れは、以上のようになります。ヘアサロンならではのコンセプト決めは大切な工程の一つで、お店の雰囲気を左右します。しっかりと業者とも意見を擦り合わせて、理想とするサロンに仕上げましょう。信頼出来る会社を見つけて、理想の内装に仕上がるように努力します。何でも話せるような担当者も見つけて、一緒に目標に向けて協力しましょう。